#25 いてもいなくてもいいものになる

慰霊碑へ波立つ旅人たちと、翳りを宿す父の背。桜島とドームの頭は、気配ばかりを湛えてそこにいる。夕凪の時間までもう少し──。

仕様変更と43円のレコード/音楽業界の良心、Bandcamp/ZINEの進捗/澁谷の喋り言葉的文章/文体があるとは/俺は俺、お前もわかってるでしょ?/ラジオのファングッズじゃない/島崎の広島旅行記/厳島神社の鳥居と斜めと正面/目が迷えるスペース/人に探させることと神秘性/平和記念公園の真っ直ぐ/丹下健三による空間の慰霊碑化/石川九楊のシンメトリー論/虚の垂線/ユーザビリティの「こっちですよ」と、建築の「こっちしかないな」/こうの史代『夕凪の街 桜の国』/「行く」と「写り込む」/原爆スラムと平和記念都市/親になることって風景になることだ/台所で顔は見えない/風景は思い出してしまう/父親の不機嫌と気配の怖さ/単に残っているみたいな話/こうの史代先生の作品を読んでください/架空のお便

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