役割語に入ったひび、それが門だ。声がささやきになってすべてがエッチになった世界で、アニメアイコンの下から「わたし」が漏出する。無限の阿波踊りから、息切れする経年劣化へ。 アニメがわからなくて後ろめたい…
二つ目のモニターを買った。リズム隊の光学迷彩を剥がすCorneliusは、光と鏡を面白がっている。自分の声が嫌いだからメロディを書こう。自分の声が好きだから息を重ねよう。声を巡る自己愛のドキュメント。…
管理人室に平積みにされた掃除用具。グニャグニャ動く顔が舞台で踊る時も、俺らは臥遊。家は広い。横の穴があるくらいには。みんなで読もう『千のプラトー』。 星100への道(ロード)とジェンガ回/親を迂回する…
雷にはヒューズを、懐にはお守りを。美容師は心の手前をじっと見る。地をならし、髪を建てる巨大建築と、流れと浮きで構築される庭。ボヤ騒ぎばかりの世界には信号無視を、あるいは「まいどあり」を。 ヒューズの可…
すべてのトガりをイキりに変えてしまう世界。そこにあるのは、殴る棒ではなく、建てた柱だ。薄着のためにとっておいた空間から、怨念がふと消える。いつか、ラジオを辞めよう。 無風と炎上のあいだにあるポッドキャ…
日本固有の音楽とは?という問いは、バックビート警察と帝冠様式を呼び寄せる。紙粘土をいじくるセミリンガルが、鑢で削らないで残すもの。ここから先は、時事でも提言でもない GEZANの話。RAM史上最長回。…
「かわいそう」の用法を探る。テレビの向こうの貧困に喘ぐ子供に、あるいは虫かごに向けて放たれる一言。その言葉が「大丈夫?」まで優しくなった時、ポカリとともにペットボトルサークルを突き破る。 ばあちゃんの…
転職期間にブラブラする近所が、『夏帆』とDrive Like Jehuのあいだで揺れる。いきなり死ぬの手前に立つなんでもない人間が、メタでもタフでもないまま、散歩を続ける。 転職の物語性と村上春樹/個…
音楽が水に対して取るべき態度とは。ジュディ・オングは歌う(「女は海〜」)。暗渠マニアは筆を取り、カート・コバーンは池のように正直。歌は水であり、言葉だ。一人語りを二人で編み直す。 部屋の隅っこに積まれ…
埋まらない空白、一人だけの部屋…。澁谷欠席のまま始まったRAM。レココレ取材に見る編集という魔法と、音楽になろうとする音楽の不気味さ。不快さという通路を通る「やるやつ」の目には道だけが映る。 この部屋…